「狭山・境緑道」「小平グリーンロード」「水道道路」などの名でも親しまれている「多摩湖自転車道」。四季を通して、散歩やジョギングを楽しむ人たちでにぎわっています。起点は武蔵野市と西東京市の市境。そこから多摩湖をぐるっと1周するまで、約22kmのサイクリングコースです。
小平あたりは、ほぼ西武新宿線沿いに平坦な道が続くので、ママチャリでも快適。
ある晴れた日曜日、私の電動アシスト付き自転車に5歳女子を、夫の普通自転車(電動アシストなし)に3歳男子を乗せ、家族で多摩湖を目指しました。
小平から北西へ進み、東村山中央公園沿いを過ぎると、ほどなく武蔵村山浄水場が見えてきます。「だから水道道路なのか…」とぼんやり思っていると、いよいよ急な上り坂へ。
ママチャリは少しふらつき始めますが、娘(体重約22kg)を後ろに乗せているとはいえ、電動アシストの威力は絶大! 意外とあっさり、都立狭山公園入り口にたどり着きました。
この先、多摩湖を1周すると約11km。さらに急なアップダウンが続きます。
「どうする?」と後ろを振り返ると、息子(体重約16kg)を後ろに乗せた普通自転車の夫がギブアップ…。
公園に入ると、そこはもう多摩湖の堤防です。
「川だ~!」と盛り上がる子どもたち。いえいえ、湖です。しかも人工の貯水池ですけどね。とはいえ緑の自然に囲まれた水辺。心地よい風が通り、天候次第では富士山も望める絶景が広がります。
堤防の下の広場には遊具もあり、走りまわる子どもたちや、家族や仲間との時間を楽しむ人々の笑顔があふれる、武蔵野らしい景色がありました。
せっかくなので多摩湖の北側をもう少し進み、西武ドームを目指します。
ひんやりと気持ちいい木陰の道は、時折り鳥のさえずりも聞こえ、避暑地をレンタル自転車で走っているような錯覚に陥りそう。
10分ほどで、観客の声援がもれ聞こえるバックネット裏にたどり着きました。そうこうしているうちに息子が寝落ち…今回はここまで。
過ごしやすい新緑の季節。あなたもこんな自転車の旅をしてみませんか?
通り慣れた道のその先に、つぎの楽しみが待っているかもしれません。
書いた人
高丸昌子
国分寺の3km北(小平市)に在住。子育てと激務の両立に悩み、昨年出版社を退職してフリーの編集者&ライターに。地域のおもしろさに気づき始めたところ。
多摩湖で見つけたアイスクリームが食べたくて… | つぎの→
[…] ママチャリで多摩湖に行った日、狭山公園でみかけた移動販売ののぼりが気になっていました。気になりつつも、遠くからシャッターを押すだけで食べなかった「東村山アイスクリーム」。どんなアイスだろう? 帰りにコンビニアイスを買うくらいなら、あのとき買って食べればよかったとひたすら後悔…。 […]