小平でふるさとづくりをする出口みちたかさん。出口さんは、IT企業で情報セキュリティエンジニアとして活躍するサラリーマン。ところが休日は、いきなり地域のいろいろなイベントの仕掛け人として動いています。

小平市の鈴木町の農園で開いたバーベキュー。ただのバーベキューではなく、近くの鈴木遺跡の見学を交えてしまうところが出口さんらしいところ。出口さんの手にかかると「~旧石器時代、こだいらの鈴木遺跡周辺は、いまでいう築地のような巨大なマーケットがあったらしい。そして、バーベキュー場があった?!~ということで、3万年の歴史に思いを馳せて、美味しく学んでバーベキューを楽しむ企画をご用意しました!」ということで「三万年BBQ」になってしまいます。

9月にバーベキューをやったと思ったら、10月には一橋学園駅近くの学園坂商店街でコーヒーフェス。それも出口さんらしく「こだいら唯一の歩行者天国を楽しむ一日/学園坂ストリート喫茶天国」というタイトルに。

そんな出口さんが地域の活動をし始めたのは、2016年。それまでは平日は都心に通勤して、休日はビデオを見たり、ショッピングセンターに行ったりというサラリーマンの典型的な過ごし方だったそう。きっかけは子供さんの教育。「2020年教育改革によって従来の知識の伝授主体の教育から、より能動的に子供たちが社会で生き抜く力をつける教育へ変わっていくらしい。けれど父親としての自分は知識の伝授で育てられているから、自分の子供に何が教えられるのだろう?」という問題意識が芽生えてきたそう。

子供が育つ社会に親としての自分の基盤がないと子供に教えられないと考えて、小平市内を自転車で走り回って、地域社会や地域の活動を見て回りました。そこで見えてきたのが、子供達の世代を育てる大人の生きる力、それを支える地域社会の基盤が重要ということ。

そこから、出口さんの「30年かけてふるさとを作る」という活動が動き出します。でも出口さんらしいのは、面白いと思ったことをやっていくという姿勢。とかく理念が先行しがちですが、やはり面白がってやると、面白がる人が集まるといいます。

これからの社会は、一人ひとりの個性が大事にされる社会、だからマスな動きは生まれにくい。その代わり、面白いことにそれぞれ興味を持った人が集まるようになるのではないかと出口さんは考えています。

 

書いた人 鈴木幹雄

昨年会社を退職し三鷹から立川の地域を面白くしたいと思って、「つぎの→」を始めた。「つぎの→」で面白いイベントを紹介していると、出口さんのような人に出会います。「つぎの→」をやっていて楽しいのは、そんな瞬間です。