国立で民泊を始める大学生がいるという話を聞いて、どんな学生さんたちなのか、気になっていました。中心になっているのは坂根千里さん。一橋大学の2年生です。

国立谷保の民泊「ここたまや」で詳しく話を聞いてきました。

 

 

お父さんも国際協力の分野のお仕事をしているグローバルな視点を持つ家庭で育ったそう。立川高校から一橋大学。大学に入ったら何か自分らしいことをやりたいと思っていたそうです。1年生の夏に奄美大島と島根県雲南市という日本の地方でのインターンの経験が坂根さんのチャレンジ精神を刺激しました。奄美大島でゲストハウスをやっている女性が、自然を大切にする生活をしている姿を見て、手間暇をかける生活の豊かさに気づいたといいます。また島根県雲南市では、自分で活動拠点を持っている学生に会い、自分がやりたいことは学生だってやればいいと思えるようになったといいます。

夏休みが終わって戻った国立で、坂根さんは自分で行動を起こします。自分が関心ある農業、まちづくりというキーワードでネットを検索しているうちに、「くにたちはたけんぼ」で活躍している小野淳さんの存在を知り、話を聞きにいきます。

最初に会ってから2週間で、坂根さんはゲストハウスをやりたいという気持ちを小野さんに相談しました。小野さんの方でも、農地を活かしていろいろな活動をやってきましたが、宿泊施設があれば活動をさらに広げることができるというように考えていたのです。この2017年の秋から、坂根さんと小野さんのタッグでの民泊実現への挑戦が始まります。

坂根さんが担ったのは、民泊を実際に運営する学生の仲間づくり。2018年の4月の入学時期にどれだけ新入生を巻き込めるかが鍵になります。サークル「たまこまち」を立ち上げ、facebookにビラをアップして勧誘が始まります。

 

 

ゲストハウスをやりたいという坂根さんの想いに最初に反応してくれたのが、1年学年が上の松下さん。少しづつ仲間が集まってきました。ゲストハウスを運営するサークルといっても最初は何も形がないので、いろんなイベントを立ててみんなの気持ちを盛り上げていったといいます。

小野さんが、谷保の農家さんの古いアパートを使う話をまとめてくれたのが2018年7月。そこからは一気呵成です。アパートの改装を学生が担いながら、クラウドファンディングで民泊のための改装費用を集めたり、そして行政に申請していた民泊認可が下りて、この春から本格的な営業が始まります。これからゲストハウス「ここたまや」が国立谷保の街に新しい風をもたらしてくれそうで楽しみです。

坂根さんはさらに将来を見ています。国立で初めてのゲストハウスで注目を浴びているけれど、それも当たり前の世の中になっていくだろうと思っています。そんな時代に素敵と思われる新しいことを探してみたいと考えています。

 

書いた人 鈴木幹雄

自分の学生時代に何ができたかな?そんなことを思いながら話を聞きました。これからの時代に何ができるのか、そんな問題意識を持ってチャレンジする若い世代がいることが素晴らしいなと思います。