今年も立川いったいに音楽があふれた「第7回 立川いったい音楽まつり」。ジャズにボサノバ、バンド演奏にゴスペルコーラスさまざまな音色があちこちに響き渡っていました。

立川駅の北側、多摩都市モノレール下の遊歩道・サンサンロードには、屋台やハンドメイド雑貨のマルシェなどが出店し、心地よい音楽とともに街歩きを楽しむ人たちでにぎわいます。子どもたちに人気なのは、ヤギ! なぜこんな街なかにヤギが?

ヤギに会えるのは、サンサンロードを立川北駅からIKEA方面へ進むと左手。開発工事中のエリア、「みどり地区」周囲の壁面にはヤギのイラストが描かれ、そこに吸い寄せられるように駆け出す子どもたち。そして、空き地で草をムシャムシャする本物のヤギ10頭の姿が!

「臭い」と最初は鼻をつまみながらも、ヤギと目が合うと「かわいい!」とフェンスにかぶりつき、「あ、ウンチがポロっと落ちた!」と熱心に観察する娘(5)。「ヒツジさんたち、ごはん食べてるね」と息子(4)。いや、ヤギだよと教えると「ヤギさん、ヤギさん、どこいくの~♪」と無邪気に歌いだしました。

ヤギたちは除草のために、期間限定で那須高原や河口湖の牧場施設から立飛ホールディングスの総務部に出向しているのだとか。国有地だった「みどり地区」を同社が取得した2015年以来、「機械による除草よりもヤギによる除草のほうがエコにつながる」と考え、はじめた試みだといいます。

「今年で4年目ですが、毎日ヤギたちを見に来てくださる方もおり、地域の方に愛されていると感じます」と同社総務部の我妻さん。

ヤギたちは今年も4月から、昼夜を問わず、雨の日も風の日もこの「みどり地区」で生活しています。草だけでは栄養が偏るため、ちゃんと配合飼料もあげているそう。

そんなヤギたちとも、間もなく7月2日でお別れそれぞれの牧場へ戻ります。

「みどり地区」は大規模な複合開発が行われ、多摩地区最大規模のホールやホテル、商業施設やオフィスなどが集まる「(仮称)GREEN SPRINGS」が誕生します。完成予定は2020年。いよいよ着工となったため、除草作業は今年で一区切りなのです。

かわいいヤギたちの除草風景が見られるのは、あと1か月ちょっと。今のうちに、目に焼き付けておいてはいかがでしょうか。

書いた人 高丸昌子

国分寺の3㎞北(小平市)在住。子育てと激務の両立に悩み、昨年出版社を退職してフリーの編集者&ライターに。「立川いったい音楽まつり」にはファミリーゴスペル・ネバーランドのメンバーとして親子で参加。