この春、国立駅北口に新しい通りができました。駅から真っすぐ北に伸びる道が「新幹線通り」になります。一つの通りができるまでのお話、みなさんはご存じですか?
国立駅と言えば南口、駅から真っすぐに南に伸びる「大学通り」が有名ですね。でもこの名前、実は通称、つまり正式名称ではないのです。「東京都道146号 国立停車場谷保線」が本来の名称なのですが、一橋大学の移転とともに「大学通り」の名が浸透していきました。
さて、国立駅の北口。降りたことのない方も多いかと思いますが、当然道路は走っています。そのうちの一本、駅から真っすぐ北に伸びる道を「新幹線通り」と呼ぼう。そんなプロジェクトが今始まっているのです。
時をさかのぼること60年。国立駅の北口一帯が「国分寺市平兵衛新田」と呼ばれていたころ。平兵衛新田にある鉄道技術研究所ではとても速い電車を研究開発していました。その名はご存じ、新幹線「ひかり号」。時同じくして町名整理が始まり、町の名前を変える必要に迫られます。これはひかり号にあやかる絶好の機会!そんなこんなでうまれたのが「国分寺市光町」。そうです、光町は新幹線と深い関係にある街なのです。
華やかな南口に対し、北口はどうしても地味な印象がぬぐえませんでした。しかし来年の北口駅前広場のオープンに向け、地元のお店や商店会でも様々な動きが始まっています。
新幹線をモチーフにしたキャラクターグッズの制作や、南口店舗とも連携したビアガーデンの開催、そして北口では珍しい街コンなど。「新幹線通り」もそういった地域活性化プロジェクトの一つなのです。
国立駅から南に伸びる大学通り、北に伸びる新幹線通り。はたしてこの計画、順調に出発するのでしょうか?今後の国立駅北口に注目です。
書いた人 佐藤和之
国立駅北口在住の国分寺市民。しがない駄菓子屋「くにきたべーす」の店主をやりつつ、ひよっこライターに挑戦中。国立北口をプッシュしていきます。