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9月23日(日)一橋大学主催・参加無料:経済学の忘れモノ -哲学から考える経済の未来-

「経済成長はどうなってゆくか」、「いかに経済的に豊かになるか」。経済に関する不安は世の中に多く溢れています。そして、それらに処方箋をだすビジネス書や新書は書店に山積みにされ、常に私たちの関心の的です。しかし経済の行く末を案じ、解説に奔走する経済学にも、苦手な問いがあります。「経済とは何か。」もっとも単純で、簡単なはずのこうした疑問に、日ごろ雄弁な専門家たちは急に言葉を詰まらせます。一方、経済学が苦手なこの問いを、まさしく得意とする学問が存在します。哲学です。

登壇者の1人である西谷修教授は著書で哲学を「問いを問うことのできる」学問であると定義しています。すべての学問は問いを立てることから始まります。経済学の立てる問いは正しいのでしょうか。経済とは何なのか、何故私たちはそれに従うのか。哲学を用いることで、私たちはそうした「当たり前」を追求し、より経済を理解することが可能となるはずです。

本講演は、エコールポリテクニーク名誉教授である哲学者、ジャン=ピエール・デュピュイ教授を招致し、こうした「問い」を持つことの重要性、そしてその先に我々が信じるべきものについて、皆で考えてゆくことを目指しています。デュピュイ教授が提示する経済の未来は、今を生きる私たちに何を求めるでしょうか。ぜひ一緒に考えてゆきましょう。私たち一人ひとりの“経済学”を、ここから始めるために。

■登壇者紹介
[ジャン=ピエール・デュピュイ]
1941年生まれ。哲学者。スタンフォード大学教授。エコール・ポリテクニク名誉教授。イヴァン・イリイチ、ルネ・ジラールの薫陶を受け、政治哲学から経済哲学、認知科学に至る広範な領域で活躍。とくに2000年代以降、「破局主義」の概念をめぐる諸著作によって注目を集める。また、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)倫理委員会委員長を務めてもいる。(以文社HPより引用)

[西谷修]
立教大学文学部文学研究科比較文明学専攻所属特任教授。フランス現代思想の研究をベー スに、世界のグローバル化によって引き起こされる複合的な諸問題を、認識論を踏まえた 思想史的観点から取り扱う。代表的な著書に『戦争論』(講談社学術文庫)1992年など。 ジャン=ピエール・デュピュイの翻訳活動にも携わる。

[ポール・デュムシェル]
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専門は政治哲学。代表的な著書に『正義への 挑戦―セン経済学の新地平』(晃洋書房)、2011年など。

[後藤玲子]
一橋大学経済研究所教授。専門は経済哲学。近著に『潜在能力アプローチ 倫理と経済』岩波書店、2017年など。研究領域は、ケイパビリティ・アプローチの理論的・実証的展開から、厚生経済学の方法的展開まで多岐にわたる。

 

時間 13:30 開場、14:00~17:35 講演、18:00~20:00 意見交換会
場所 一橋大学 国立東キャンパス マーキュリータワー7階

〒186-8601 東京都国立市中2-1

使用言語 日本語、英語(逐次通約有り)
申込み こちらのフォームよりお申し込みください。
主催 一橋大学、一橋大学経済研究所

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