国分寺や小金井から南に行くと必ず出会う坂道が、「はけ」と呼ばれる河岸段丘の一部。 古代から現代まで、人々の生活を支えてきた「はけ」に注目しながら、私たちの未来を考えてみましょう。
◆案内人 はけの学校
◆話す人 椿 真智子(東京学芸大学教授 地理学)
東京学芸大学教授(専門は文化・歴史地理学)。風土に根差した地域文化や、多民族社会とエスニック文化、移民、フロンティア、景観が主な研究テーマ。地域固有の文化の意味と持続性・継承性を重視し、文化地理ゼミの学生とともに大学キャンパスや周辺地域で市民向けスタディーツアーを実施してきた。
はけの学校について
武蔵野台地を古多摩川の流れが削り取ってできた河岸段丘である国分寺崖線は、湧き水と緑をたたえつつ立川から大田区まで約30Kmも連なり、東京都の景観基本軸にも指定されています。この崖の連なりを地域の人々は親しみを込めて「はけ」と呼んでいました。はけの学校は、この「はけ」の情報をアーカイブしつつ、崖線歩きやシンポジウムの企画、地図制作などを通して、周辺の地域連携を進めています。